ドイツ 堆積土壌
ニュースダイジェスト ドイツワインナビゲータ-を箇条書きに3回にわたりまとめました。
黄土(レス / Löss)ドイツのすべてのぶどう栽培地域で見られる
氷河期の砂塵が風などによって運ばれ、堆積した土壌
レスは、ギリシア神話の風の神アイオロス
黄土は含有されるミネラル分が豊富
乾燥時白っぽく、水分を蓄積しやすい土壌
湿気を含むと黄土色
土壌粒子は細かく、石灰分を多く含み比較的柔らかく、ぶどうの根は無理なく伸びる
黄土が混在する粘板岩(シーファー / Schiefer)
この混在土壌は浸食による
人工的に掘り返し改良された土壌(リゴゾール)
黄土土壌の大部分はシルト(粒子の粗い泥、シュルフ / Schluff)で構成され、粘土(トーン / Ton)も含まれており、香り高く、調和の取れたワインを生んでいます。
黄土が混在する土壌にローム(レーム / Lehm)
ナーエ、ラインガウ、プファルツ、フランケン、混在土壌はレス・レーム(Lösslehm)と呼ばれることもあり、ロームは砂とシルトと粘土の混在する風化堆積土。粒子が粗めで、通気性や水はけに優れている。
粘土土壌も、ナーエ、ラインガウ、ラインヘッセン、プファルツ、バーデン
第三紀(約6500万年前~180万年前)起源の土壌
ライン地方の粘土土壌は、細かい砂塵が静かな内海の底に堆積し、その後、土壌の隆起で海との繋がりが途切れたもの。
堆積土は明るい緑色や灰色、青色など、様々な色調を帯びている。
粘土は非常に締まった土壌で、保水力に優れていますが、保温性や通気性があまり良くない上、根が伸びにくいという特徴があり、
粘土土壌は水分が多いと膨張、減ると嵩が低くなるため、自力で土壌を耕すような効果
石灰質は少なめ、ミネラル分も窒素も充分に含まれている
粘土土壌からは、ボリューム感のあるワインが生まれる。
粘土土壌地域は、泥灰土(マール、メルゲル / Mergel)
トーン・メルゲル(Tonmergel)という石灰質土壌と粘土から成る土壌も見られ、これも第三紀(この場合は約3000万年~2400万年前)の内海の堆積土壌。 泥灰土は通常、土壌の深いところにあり、ミネラル分が大変豊かな土壌。粘土土壌よりも通気性に優れている
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